WQHD(1440p)では、新しいゲームでDLSSか低めの設定が必要になり、今のエントリー向けグラボのほうがはっきり速いです。すでに持っているなら、遊んでいるゲームが下の「苦手なゲーム」に当てはまらない限り、そのまま使い続けて大丈夫です。
| 設定 | 平均fps(中央値) | 60fps以上で動くタイトル数 | 30fps以上で動くタイトル数 |
|---|---|---|---|
| フルHD・中設定 | 87 | 全210タイトル中170タイトル | 209タイトル |
| フルHD・高設定 | 79 | 全210タイトル中154タイトル | 208タイトル |
| フルHD・ウルトラ設定 | 63 | 全210タイトル中121タイトル | 195タイトル |
| WQHD・中設定 | 64 | 全210タイトル中121タイトル | 195タイトル |
| WQHD・高設定 | 60 | 全210タイトル中110タイトル | 184タイトル |
ここに載せているfpsはすべてFPSVibeのモデルによる推定値で、実機で動かして出した数値ではありません。当サイトでこれらのグラボを実際に試したわけではない、ということです。モデルの調整に使っていない他社公開のベンチマーク結果と比べると、中央値の誤差は約10%です。数値の条件は、RTX 3060がよく載っているタイプのPCを想定したRyzen 5 5600とメモリ16GBで、解像度はネイティブ(列に記載がある場合のみDLSSを使用)、価格は米国での発売時価格です。お使いのパーツでどうなるかはFPS計算機で確認できます。
今でも快適に動くゲーム
フルHD・高設定では210タイトルの平均が約79fpsで、30fpsを下回るのは2タイトルだけです。多くの人が遊ぶゲームはほぼカバーできています。対戦系シューターは60fpsをはるかに超え、ここ数年の大作シングルプレイゲームの多くも、高設定か設定を1段階下げれば60fpsを保てます。
| ゲーム | フルHD・高 | フルHD・ウルトラ | WQHD・高 | WQHD・高(DLSS クオリティ) |
|---|---|---|---|---|
| Counter-Strike 2 | 201 | 161 | 145 | – |
| Fortnite | 112 | 89 | 75 | 92 |
| Apex Legends | 153 | 153 | 134 | – |
| Marvel Rivals | 61 | 49 | 42 | 54 |
| Call of Duty: Black Ops 6 | 75 | 60 | 52 | 65 |
| Forza Horizon 5 | 108 | 86 | 75 | 92 |
| Baldur's Gate 3 | 95 | 79 | 64 | 80 |
| Red Dead Redemption 2 | 76 | 61 | 54 | 68 |
| サイバーパンク2077 | 71 | 62 | 50 | 63 |
| Hogwarts Legacy | 68 | 55 | 47 | 59 |
| Arc Raiders | 66 | 52 | 44 | 56 |
| Battlefield 6 | 51 | 41 | 34 | 43 |
| Alan Wake 2 | 54 | 43 | 37 | 47 |
| モンハンワイルズ | 45 | 36 | 32 | 40 |
| Black Myth: Wukong | 36 | 29 | 25 | 32 |
⚠は、ゲームが要求するビデオメモリがカードの12GBを超える設定を示します。カクつきが出るため、テクスチャ設定を下げてください。この一覧のゲームには、ここで使っている設定で該当するものはありません。「–」は、そのゲームがNVIDIAのDLSS対応リストに載っていないことを示します。どの列でも同じ値で頭打ちになっている数値は、グラボではなくCPUか、ゲーム自体のフレーム上限が原因です。
苦手なゲーム
ここ2年ほどの重量級タイトルでは、RTX 3060も年齢を感じさせます。Black Myth: Wukong(フルHD・高設定で約36fps)、モンハンワイルズ(45fps)、Battlefield 6(51fps)、Alan Wake 2(54fps)は、ネイティブのフルHD・高設定ではどれも60fpsに届きません。これらのゲームでは、中設定に下げるか、DLSSをオンにしましょう。
WQHD・高設定で60fpsに届くのは110タイトルで、全体の約半分です。古いゲームや軽いゲームなら問題ありませんが、新作の多くはWQHDだとDLSSが必要になります。推定では、サイバーパンク2077はWQHD・高設定でDLSSをクオリティモードにすると50fpsから63fpsになります。WQHDのモニターで新作のシングルプレイゲームを中心に遊ぶなら、性能が足りなくなるのはRTX 3060です。
DLSS:古いグラボに対する最大の強み
RTX 3060はNVIDIAの超解像技術DLSSに対応していて、210タイトルのうち109タイトルがNVIDIAのDLSS対応リストに載っています。GTX 16シリーズのように、同世代でもDLSSが使えないグラボより長く使えるのは、これが最大の理由です。フレーム生成は話が別で、DLSSフレーム生成(71タイトル)にはRTX 40または50シリーズが必要ですが、FSRフレーム生成(27タイトル)はRTX 3060でも使えます。フレーム生成は表示されるフレーム数こそ増えますが、操作への反応は、フレーム生成なしのフレームレートのままです。詳しくはDLSS・FSR・XeSSの違いをご覧ください。
VRAM:12GBが強み
VRAMの数値がある38タイトルのうち、8GBだと足りなくなるのは、フルHD・ウルトラ設定で9タイトル、WQHD・ウルトラ設定で19タイトルです。12GBが足りなくなるのは、WQHD・ウルトラ設定の1タイトル(DOOM: The Dark Ages)だけです。ここが、RTX 3060が新しくて速いカードに勝てる点です。RTX 4060とRTX 5060はVRAMが8GBなので、ウルトラ設定のテクスチャでは、速度より先にメモリが足りなくなることがあります。詳しくは必要なVRAM容量をご覧ください。
RTX 3060と今のエントリー向けグラボを比較
僅差の見方についての注意です。モデルの誤差の中央値は約10%なので、推定で差が10%未満のカード同士は、勝ち負けではなく同等として扱います。その場合は、価格・VRAM・機能で決めましょう。
| グラボ | VRAM | 発売時価格 | フルHD・高設定の中央値fps | RTX 3060との差 | WQHD・高設定で60fps以上のタイトル数 |
|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 3060 | 12GB | $329 | 79 | – | 110 |
| GeForce RTX 4060 | 8GB | $299 | 88 | +11% | 120 |
| Arc B580 | 12GB | $249 | 90 | +13% | 128 |
| GeForce RTX 5060 | 8GB | $299 | 100 | +27% | 153 |
| Radeon RX 9060 XT 8GB | 8GB | $299 | 105 | +32% | 162 |
| Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB | $349 | 106 | +34% | 169 |
| GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | $429 | 106 | +34% | 171 |
フルHD・高設定では、Arc B580が約13%、RTX 5060が約27%、RX 9060 XT 16GBが約34%速くなります。RTX 4060は約11%速く、誤差の範囲をわずかに超える程度で、そのうえメモリは少なくなります。どのカードもCPUとメモリは同じ条件で推定しています。
買い替える?それとも買う?
すでに持っている場合: フルHDなら使い続けて問題ありません。特にeスポーツ系のゲームや、数年前のゲームが中心ならなおさらです。メインで遊ぶゲームが上の「苦手なゲーム」に入っている場合や、WQHDに移行した場合は買い替えを考えましょう。大きく速くなり、しかもVRAMも増えるグラボで、今いちばん安いのはRX 9060 XT 16GB(発売時$349)で、NVIDIAならRTX 5060 Ti 16GBです。VRAMが8GBのカードは速いものの容量が減るため、12GBからの乗り換えとしてはおすすめしません。
これから買う場合: Arc B580はVRAMが同じ12GBで少し速く、発売時価格は$249です。中古のRTX 3060は、それよりはっきり安い場合だけ検討する価値があります。お使いのCPUで動くかどうかはRTX 3060のページで、気になるグラボとの違いはグラボ比較で確認できます。