つまり、テクスチャを「高」にして構わないなら、8GBはフルHD向けのグラボとして今も十分使えます。ウルトラのテクスチャで遊びたい、WQHDで遊ぶ、4〜5年使い続けたいという場合は、12GB以上を選んでください。
| 設定 | 数値があるタイトル数 | 8GBを超えるタイトル | 12GBを超えるタイトル |
|---|---|---|---|
| フルHD 中 | 25 | 1 | 0 |
| フルHD 高 | 38 | 1 | 0 |
| フルHD ウルトラ | 38 | 9 | 0 |
| WQHD 高 | 38 | 10 | 0 |
| WQHD ウルトラ | 38 | 19 | 1 |
| 4K 高 | 38 | 10 | 0 |
| 4K ウルトラ | 38 | 19 | 1 |
ここに載せた数値はすべて、FPSVibeのモデルとVRAMの目安ルールによる推定です。当サイトでグラボを動かして計った値ではありません。モデルの調整に使っていない他サイトのベンチマーク結果と比べると、誤差の中央値は約10%です。fpsはRyzen 7 7800X3Dとメモリ32GBの構成で推定しており、できるだけグラボの性能が上限になるようにしています。価格は米国での発売時価格です。
数値の出どころ
当サイトの210タイトルのうち、公開されているテスト結果か公式のVRAM容量のどちらかがあるのは38タイトルで、ここで数えているのはそのタイトルだけです。7タイトルは、他サイトの公開テストでウルトラ設定のVRAM使用量が測られています。残りの31タイトルは公式の推奨スペックにVRAM容量が書かれていて、そこに設定や解像度ごとの増減を足しています。高設定はウルトラ設定より2GB少なく、WQHDでは約0.5GB、4Kでは2GB近く増える、という目安です。あくまで経験則なので、表では正確な使用量ではなく「ある基準を超えるタイトルの数」を数えています。数値がないゲームは「問題なし」ではなく、単にわからないものとして扱っています。詳しい方法はVRAMは何GB必要かにまとめています。
高設定より下の設定で8GBを超えるゲームは、ごくわずかです。WQHDの高設定では10タイトル、4Kの高設定でも10タイトルが8GBを超えます。テクスチャを高にすると、同じ重いゲームがどの解像度でも基準を超えるためです。4Kのウルトラ設定まで、12GBで足りないのは1タイトルだけで、16GBならすべてのタイトルをカバーできます。
8GBでは足りなくなるゲーム
| ゲーム | フルHD 高 | フルHD ウルトラ | WQHD 高 | WQHD ウルトラ | 4K ウルトラ |
|---|---|---|---|---|---|
| DOOM: The Dark Ages | 10GB ⚠ | 12GB ⚠ | 10.5GB ⚠ | 12.5GB ⚠ | 13.8GB ⚠ |
| Baldur's Gate 3 | 8GB | 10GB ⚠ | 8.5GB ⚠ | 10.5GB ⚠ | 11.8GB ⚠ |
| モンハンワイルズ | 8GB | 10GB ⚠ | 8.5GB ⚠ | 10.5GB ⚠ | 11.8GB ⚠ |
| Warhammer 40,000: Space Marine 2 | 8GB | 10GB ⚠ | 8.5GB ⚠ | 10.5GB ⚠ | 11.8GB ⚠ |
| Final Fantasy VII Remake Intergrade | 8GB | 10GB ⚠ | 8.5GB ⚠ | 10.5GB ⚠ | 11.8GB ⚠ |
| Dragon's Dogma 2 | 8GB | 8GB | 8.5GB ⚠ | 8.5GB ⚠ | 9.8GB ⚠ |
| The Last of Us Part I | 6GB | 8GB | 6.5GB | 8.5GB ⚠ | 9.8GB ⚠ |
| Resident Evil 4 | 6GB | 8GB | 6.5GB | 8.5GB ⚠ | 9.8GB ⚠ |
| Forza Horizon 5 | 6GB | 8GB | 6.5GB | 8.5GB ⚠ | 9.8GB ⚠ |
| Borderlands 4 | 6GB | 8GB | 6.5GB | 8.5GB ⚠ | 9.8GB ⚠ |
⚠ は、その設定でゲームが求めるVRAMが8GBのグラボの容量を超えていることを示します。カクつきが出る可能性が高いので、テクスチャの設定を下げてください。
DOOM: The Dark Agesは、公式のスペックが最初から8GBを求めているため、フルHDの高設定でもすでに約10GBが必要です。Baldur's Gate 3、モンハンワイルズ、Space Marine 2は、フルHDの高設定なら問題ありませんが、フルHDのウルトラ設定では約10GBを求めます。The Last of Us Part I、Resident Evil 4、Forza Horizon 5のように、他サイトのテストでVRAM使用量が測られているゲームは、ウルトラ設定でちょうど8GB前後に収まるため、8GBを超えるのはWQHD以上です。
VRAMが足りなくなるとどうなる?
VRAMが足りなくなったグラボは、fpsが少し落ちるだけでは済みません。テクスチャをはるかに遅いメインメモリから読み込むことになり、カクつき、テクスチャの読み込み遅れやぼやけが起こり、ときにはクラッシュします。当サイトのfpsモデルでは、公開テストの数値があるゲームについて、不足が2GBまでなら10%、それ以上なら30%のfps低下とみなしています。平均fpsでは最悪の部分が見えにくく、カクつきは最も遅いフレームに表れます。
対処は、たいてい設定ひとつで済みます。テクスチャ品質です。テクスチャをウルトラから高へ、高から中へ下げると、ほかのどの設定よりVRAM使用量が減り、フルHDなら見た目の劣化もわずかです。影や描画解像度の影響はそれより小さめです。超解像は、描画するピクセルが減るので少しだけ効きますが、テクスチャのサイズは変わりません。
今買える8GBのグラボ
僅差のときの注意点です。モデルの誤差の中央値は約10%なので、推定の差が10%未満の2枚は、勝ち負けではなく同等として扱います。その場合は、価格・VRAM・機能で決めてください。
| グラボ | VRAM | 発売時価格 | フルHD 高:fps中央値 | WQHD 高:fps中央値 |
|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5050 | 8GB | $249 | 93 | 61 |
| GeForce RTX 4060 | 8GB | $299 | 94 | 64 |
| GeForce RTX 5060 | 8GB | $299 | 117 | 79 |
| Radeon RX 9060 XT 8GB | 8GB | $299 | 123 | 85 |
| GeForce RTX 5060 Ti 8GB | 8GB | $379 | 128 | 89 |
| Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB | $349 | 130 | 92 |
| GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | $429 | 131 | 95 |
これらのグラボは、フルHDには十分な速さです。当サイトの全タイトルを高設定にした場合、RTX 5060は約117fps、RX 9060 XT 8GBは約123fpsです。足りないのは速さではなくVRAMです。このうち2モデルには容量違いがあり、RX 9060 XT 16GBは8GB版より発売時価格が$50高く、RTX 5060 Ti 16GBも$50高くなっています。フルHDの高設定で16GB版が速いのはRadeonが6%、GeForceが2%だけで、推定上は同等です。つまり、$50で買えるのは速さではなくVRAMです。もっと安くて8GBより大きいグラボがほしいなら、Arc B580は発売時$249で12GBあります。
8GBのグラボは買っていい?
買ってもいい人: フルHDで、主にeスポーツや古めのゲームを遊び、新作の一部でテクスチャを「高」にしても気にならない人です。1〜2年以内に買い替える予定なら、つなぎとして8GBでも問題ありません。
やめたほうがいい人: WQHDで遊ぶ人、ウルトラのテクスチャで遊びたい人、表にある重いゲームを遊ぶ人、何年も使い続けたい人です。ゲームが求めるVRAMは増える一方で、同じチップの16GB版に$50足すほうが、早めに買い替えるよりずっと安く済みます。
すでに持っている人: フルHDの高設定なら、買い替える必要はありません。カクつくゲームではテクスチャを下げ、各ゲームのページも確認してください。選んだ設定でゲームが求めるVRAMよりお使いのグラボのVRAMが少ないと、どのゲームページでも警告が表示されます。