そのあとWindowsやドライバー、メモリまわりの無料の対策を重ねると、さらに伸びます。ここでは効果が大きい順におおよそ並べた15の対策を紹介します。
まずは何が足を引っ張っているかを確認しましょう。ボトルネック計算機ならCPUとグラボのどちらが限界かが分かり、FPS計算機ならお使いのPCでどの画質設定まで遊べるかが分かります。
ゲーム内の画質設定(効果が大きい)
1. 超解像を使う。FSR(ほとんどのグラボで使えます)、DLSS(NVIDIA RTX)、XeSS(Intelのほか多くのグラボに対応)は、ゲームを低い解像度で描画してから鮮明に引き伸ばす技術です。「クオリティ」や「バランス」モードなら、見た目の鮮明さはわずかに落ちるだけで、fpsが大きく上がることがよくあります。
2. 解像度かレンダースケールを下げる。超解像が使えないゲームでは、フルHD(1080p)から900pに下げるか、レンダースケールを75〜85%にします。非力なグラボには、これが単独の設定変更として最も効きます。
3. 重い設定から先に下げる。次の項目は、見た目の差が小さいわりにfpsを大きく消費しやすい設定です。
| 設定 | fpsへの影響(目安) | 下げたときの見た目の差 |
|---|---|---|
| 影 | 大きい | 小さい |
| ボリュメトリックフォグ・雲・ライティング | 大きい | 小〜中 |
| レイトレーシング | 非常に大きい | 中(低スペックPCではオフ推奨) |
| アンビエントオクルージョン | 中 | 小さい |
| 描画距離(視野距離) | 中(CPUにも負荷がかかる) | 中 |
| アンチエイリアス(MSAA) | 中〜大 | 小さい(TAAや超解像で代用できます) |
| テクスチャ | 小さい(VRAMが埋まるまで) | 大きい。VRAMが許す範囲で高めに保ちましょう |
4. 画質プリセットから始める。まず「低」か「中」のプリセットを選び、ビデオメモリに余裕があればテクスチャだけ上げます。テクスチャはVRAMが足りなくなるまでfpsにほとんど影響しませんが、足りなくなると強いカクつきが出ます。
5. モーションブラー・被写界深度・フィルムグレインをオフにする。fpsの消費は小さめですが、映像がすっきりして好む人も多い設定です。
6. fpsを制限する。fpsが45〜70の間を行き来するなら、50や60などの安定した値で上限をかけるほうが、平均fpsが高くても不安定な状態より滑らかに感じます。PCの発熱も抑えられます。
Windowsとドライバー
7. グラボのドライバーを更新する。最近のゲームでは、新しいドライバーで性能が上がることがよくあります。NVIDIA app、AMD Software: Adrenalin Edition、Intel Graphics Softwareを使いましょう。
8. ゲーム モードをオンにする。「設定」→「ゲーム」→「ゲーム モード」→「オン」。Windowsがゲームを優先して動かすようになります。
9. 電源モードを正しく設定する。「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」(デスクトップPCでは「電源」)→「電源モード」を「最適なパフォーマンス」にします。ノートパソコンは必ず電源につないで遊びましょう。電源まわりのチェックリストはノートパソコンのガイドにまとめています。
10. バックグラウンドのアプリを閉じる。タブをたくさん開いたブラウザ、ランチャー、録画ツール、オーバーレイは、CPUの処理能力とメモリを使います。プレイ中にタスク マネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開いて、重いものがないか確認しましょう。
11. ゲームでグラボを使わせる(ノートパソコン)。「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」でゲームを追加し、「高パフォーマンス」に設定します。詳しくはノートパソコンのガイドをご覧ください。
パーツ面の対策(無料または低コスト)
12. メモリの定格速度をオンにする(XMPまたはEXPO)。メモリが定格より遅い速度で動いているPCは多くあります。タスク マネージャーの「パフォーマンス」タブ →「メモリ」で速度を確認し、メモリの定格より低ければ、BIOSでXMP(Intel)またはEXPO(AMD)を有効にします。作業前に現在の設定を控えておきましょう。BIOSの操作に慣れていない場合は、無理に行わないでください。
13. メモリを2枚挿す(デュアルチャネル)。タスク マネージャーに「使用中のスロット: 1/2」と表示されているなら、同じ仕様のメモリをもう1枚追加すると、fpsがはっきり上がることがあります。内蔵GPUでは特に効果的です。
14. 冷却とホコリ対策をする。ホコリや熱がたまると、CPUとグラボは性能を落とします。ファンや通気口を掃除し、ノートパソコンは風通しのよい場所に置きましょう(機種によっては冷却パッドも有効です)。
15. ゲームをSSDにインストールする。SSDにしても平均fpsはあまり上がりませんが、ロード時間が短くなり、データを読み込みながら進むオープンワールドのゲームでカクつきが減ります。
効果が出にくい方法
- 「fpsブースター」や「ゲーム最適化」アプリはほとんど効果がなく、不要なソフトが同梱されているものもあります。役に立つ設定は、すでにこのガイドに載っています。
- 出所の怪しい動画で紹介されるレジストリ変更は不具合の原因になりやすく、fpsが上がることもまずありません。
- オーバークロックは少し性能が上がることもありますが、発熱とリスクが増えます。低スペックPCの根本的な対策にはなりません。
買い替えを考えるタイミング
ここまでの対策をすべて試しても、低設定で30fpsを下回るゲームがあるなら、パーツの性能が限界です。ボトルネック計算機でどのパーツから買い替えるべきかを確認し、GPU vs GPUで予算内のグラボを比較しましょう。